季節の由来
「四季の由来」
1、四季の様々な区分法
一年を四季に分けられる。四季は温帯地方の一年間の気候を、春・夏・秋・冬の4つに区分したものをいう。
区分の方法としては、天文学上と気候学上では異なっている。(下記)
《天文学上の四季》
「春」 春分~夏至前日まで(新暦3月21日頃~6月21日頃まで)
「夏」 夏至~秋分前日まで(新暦6月22日頃~9月22日頃まで)
「秋」 秋分~冬至前日まで(新暦9月23日頃~12月21日頃まで)
「冬」 冬至~春分前日まで(新暦12月22日頃~3月20日頃まで)
《気候学上の四季》
「春」 新暦3月~5月
「夏」 新暦6月~8月
「秋」 新暦9月~11月
「冬」 新暦12月~2月
2、旧暦の上での四季
旧暦では、すなわち二十四節気の節に基づいて四季を区別する。これは節切りによる区分法である。
一年を春・夏・秋・冬の四季に分け、そして各季節は初・仲・晩(または孟・仲・季)の三候に分けられる。歳時記の季語は、おおかたこの分類法によって配分されている。
さらに旧暦では、もう一つ四季を分ける方法として月切りといわれるものがある。
《旧暦・節切り(太陰太陽暦)》
二十四節気・季語の分類に用いる。
「春」 立春~立夏の前日(新暦2月4日頃~5月5日頃)
春は初春・仲春・晩春に分けられ、これを三春という。
初春とは、立春(2月4日頃)から啓蟄の前日(3月5日頃)まで。
仲春とは、啓蟄(3月6日頃)から清明に前日(4月4日頃)まで。
晩春とは、清明(4月5日頃)から立夏の前日(5月5日頃)までをいう。
春の関連季語には、陽春・芳春・東帝・青帝・蒼帝などがある。
「夏」 立夏~立秋の前日(新暦5月6日頃~8月7日頃)
夏は初夏・仲夏・晩夏に分けられ、これを三夏という。
初夏とは、立夏(5月6日頃)から芒種の前日(6月5日頃)まで。
仲夏とは、芒種(6月6日頃)から小暑の前日(7月6日頃)まで。
晩夏とは、小暑(7月7日頃)から立秋の前日(8月7日頃)までをいう。
夏の関連季語に、朱夏・炎夏・蒸炒・炎帝などがある。
「秋」 立秋~立冬の前日(新暦8月8日頃~11月6日頃)
秋は、初秋・仲秋・晩秋に分けられ、三秋という。
初秋とは、立秋(8月8日頃)から白露の前日(9月7日頃)まで。
仲秋とは、白露(9月8日頃)から寒露の前日(10月7日頃)まで。
晩秋とは、寒露(10月9日頃)から立秋の前日(11月6日頃)までをいう。
秋の関連季語には、高秋・素秋・白秋・白帝・金秋などがある。
「冬」 立冬~立春の前日(新暦11月7日頃~2月3日頃)
立春・立夏・立秋・立冬それぞれの前日を「節分」というが、現在では立春の前日を「節分」と呼んでいる。
冬は、初冬・仲冬・晩冬に分けられ、これを三冬という。
初冬とは、立冬(11月七日頃)から大雪の前日(12月6日頃)まで。
仲冬とは、大雪(12月7日頃)から小寒の前日(1月4日頃)まで。
晩冬とは、小寒(1月5日頃)から立春の前日(2月3日頃)までをいう。
冬の関連季語は、玄冬・玄帝・玄冥・冬帝・黒帝などがある。
《旧暦・月切り(太陰太陽暦)》
春 旧暦1月~3月
夏 旧暦4月~6月
秋 旧暦7月~9月
冬 旧暦10月~12月
江戸時代の文献や日記などに記載されている季節・月日は、この方法によるものである。
今度、暦を見るときは・・・二十四節気とかまで気を付けて見てみては如何ですか?
昔の人はすごいですね(^^)