暦(こよみ)とは
公開日:2009年12月23日
「暦」
いわゆる「暦(こよみ)」には、二つの意味あいがある。
まず第一に、暦とは太陽・月・星の運行を観察・計算して季節や月日を定める方法をいう。時の流れを日・週・月・年などの単位として区切った体系で、この意味では暦法ともいう。
暦は太陰暦・太陰太陽暦・太陽暦などに分類され、現在用いられているのは、太陽暦のグレゴリオ暦である。
第二に、それを記録したもので
一年間の月日・七曜・祝祭日や行事、また日の出や日の入り・潮の干満の時刻、暦注などを日をおって記載したものを指す。この意味では、日めくり・カレンダーともいう。
もともと、こよみとは「日読み(かよみ)」から来た言葉で、日の連なりを一日・二日・三日・・・・・と正しく数えることを意味していた。
「太陽暦」
地球が太陽の周りを一回りする時間を一年と定めた暦。「陽暦」「新暦」ともいう。
太陽の黄道上の運行、すなわち季節の交代する周期をもとに作られた暦法で、一太陽年(一回帰年)の長さに基づき暦年を設定し、月の運行、いわゆる月の満ち欠けによる周期は考慮しない。季節とのずれはないが月の周期と一致しないという欠点がある。
一ヶ年を365日、4年ごとに閏年をおいて366日とするが、100年目ごとはその西暦年数が400で割り切れるときだけを閏年しない。400年97回の閏年である。
現在、世界の共通暦として用いられてきた前記のグリゴリオや、その前に用いられていたユリウス暦はこの一種である。また、エジプト暦やマヤ暦も太陽暦の一つである。
日本では明治5(1872)年グレゴリオ暦が採用され(明治改暦)、同年12月3日を明治6(1873)年1月1日とした。