3歳の子どもでも知っているが・・・
公開日:2009年10月15日
3歳の子どもでも知っているが・・・
その昔、中国の唐の詩人白楽天が、鳥窠和尚に「仏教とはいったいどんな教えですか?」と尋ねると、「悪いことは、どんな些細なことでも絶対にしてはいけません。良いことは、どんなに小さな事でも自ら行って、心を浄くすることです。」と答えた。
「なんだ、そんなことは3歳の幼子でも知っているさ」と嘲笑した白楽天が、「3歳の幼児でも知っているかも知れないが、80歳の老人でも行うことは難しい」と一喝されたお話は有名です。
何事もそうですが、容易に出来そうなことも、いざやってみると難しい。凡に徹して非凡に至る道は非情に難しいものです。
先行き不透明なときほど、原点に立ち戻ってその本質をつかむことが大切です。
自己の行動を支える絶対的な規範を、心にしかっり持っていれば、いかに状況が不透明であっても、迷うことなく、強い信念をを持って自らが判断し、決断して実行に移していけるのです。
原理原則とは、いついかなる時代にも、またいかなる場面でも通用するものでなければ意味がありません。それは以外にも「なんだ、そんな当たり前のことか」というような常識であったりします。しかし、それだからこそ忠実に実行し続けるとなると至難の業なのです。