「ひげ題目」
公開日:2009年12月2日
「 ひ げ 題 目 」
法華宗では、日蓮大聖人が「墨に魂を染め流して書きて候ぞ」と図顕された「大曼陀羅」を御本尊としています。
法華宗のお檀家のお仏壇の中にもその御曼陀羅がお奉りされております。
中央には「南無妙法蓮華経」と力強く書かれております。この御曼陀羅は「日蓮が魂を墨に染めながして書きて候」と仰せになっております。御曼陀羅や御本尊の詳しい説明は別な機会にお話申し上げます。
さて、真ん中の御題目は「法」の字を除いて他の六字は長々と引き延ばされて書かれています。合掌
これは日蓮聖人が創意されお書きになられた筆法ですが、字の先が髭のように伸びていることから「ひげ題目」と称されております。
これは、「妙法五字の光明に照らされて本有の尊形となる」とおっしゃっている通り、御題目が光明を発している様子を象徴したものといわれております。
つまり、中央の御題目は仏様の智慧を表し、ひげは仏智の光に照らされて、諸仏諸尊に守られ御題目によって、渇いたときの水、飢えたときの食の如くに、私たち衆生に利益を与えてくださっているのです。