「祖師像」について
公開日:2009年9月27日
「祖師像」について
日蓮聖人の御像のことを「祖師像(そしぞう)」といいます。
祖師像の形式には、説経形(せっきょうぎょう)と説法形(せっぽうぎょう)があります。
説経形は経巻を広げて持っており、説法形は、右手に払子(ほっす~毛や麻などを束ねて柄を付けた物)を持ち、左手に経巻(妙法蓮華経勧持品第十三がおさめられている「妙法蓮華経第五の巻)を持っています。ただし、一般的には払子の代わりに中啓(ちゅうけい~儀式の時に用いる扇)、或いは
笏(しゃく)をもっている像が多いようです。
説経形の代表的なものは、池上本門寺の祖師像です。この像は、日蓮聖人の母君(妙蓮尊儀)の遺髪を使用したと伝えられている払子を持ち、左手に経巻を持っており、胎内には日蓮聖人の御遺骨が収められております。
これらの祖師像の他に「朝日の祖師」と呼ばれている立像があります。これは、建長五(1253)年4月28日、千葉県の清澄山山頂の旭ヶ森で、昇り来る朝日に向かい、御声高く御題目をお唱えになり立教開宗を誓われたお姿を表したのもです。