月の異名(二月)

月の異名

《二月》如月(きさらぎ)

旧暦の2月の異称。

『竹取物語』に「きさらぎ十日頃・・・」とあるが、キサラギは古代においては、極めて用例が少なく、その意味するところは、ほとんどわかっていない。

まず、如月の字をあてるのは、如は『爾雅』(中国最古の字書。紀元前二世紀頃成立)「釈天」編に「二月を如となす」とあり、中国の二月の異称であることに由来していると考えられる。しかし、如月(にょげつ)とキサラギの呼び名とは、全く関連がない。

また、『日本書紀』においては、二月と書いてキサラギと訓ませているから、如月・衣更着(きさらぎ)などの漢字をあてたのは、かなり後世になってからではないかと推測される。

キサラギの由来については諸説ある。まず、2月はまだ寒さが残っているので、衣を更に重ね着するから「きぬさらにき月」といったというのが短くなり「衣更着(きさらぎ)」となったという説がる(1444年成立の国語辞典『下学集』『二中歴』

如月(きさらぎ)・衣更着(きさらぎ)・建卯月(けんぼうげつ)・令月(れいげつ)・麗月(れいげつ)・雪消月(ゆきげづき)・梅見月(うめみづき)・梅津月(うめつづき)・梅津早月(うめつさつき)・初花月(はつはなづき)・大壮月(たいそうづき)・小草生月(おぐさおいづき)・仲春(ちゅうしゅん)・中の春(なかのはる)・殷春(いんしゅん)・春半(しゅんはん)・春分(しゅんぐん)・仲陽(ちゅうよう)・陽中(ようちゅう)・仲鐘(ちゅうしょう)・夾鐘(きょうしょう)・仲序(ちゅうじょ)・橘如(くつじょ)・為如(いじょ)・令節(れいせつ)・降入8こうにゅう)・美景(びけい)・華朝(かちょう)・恵風(けいふう)・星鳥(せいちょう)

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